スポンサードリンク

 スポンサードリンク

50代の貯蓄の平均

 50代に入ったということは、一般的な定年まであと10年を切ったということ。定年後の生活や、老後に備える貯蓄など、お金の計画はきちんと立てていますか? 景気の悪化で収入が減ったり、子どもの学費などで出費がかさむなどして、マネープランが崩れたまま放置しているという人も少なくないようです。
 実際、いまどきの50代とその前後の年代の貯蓄について、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(二人以上世帯調査/2009年)で確かめてみましょう。まず、貯蓄が有ると答えたのは、40代77.4% 50代76.8% 60代80.1%となっています。そして、一世帯当たりの金融資産保有額の平均値は、40代771万円 50代1086万円、60代1677万円。50代の貯蓄の平均が1千万円を超えていることに、ショックを受けている人も多いことでしょう。というのも、この平均値は一部の富裕層世帯によって大きく引き上げられていて、約7割は平均値に届いていませんから。そこで、もうひとつ参考となるのが中央値。平均値とは違い、その貯蓄額より多く貯蓄してる人と、少ない額を貯蓄してる人が半々という値です。
 一世帯当たりの金融資産保有額の中央値は、40代380万円、50代550万円、60代900万円。なんとなく実感に近い値になったのではないでしょうか。しかし残念ながら、50代で550万円あれば安心というわけではないのです。

50代の貯蓄として必要な金額

   50代の貯蓄として必要な金額を考える場合、前提となるのは定年後の生活です。定年後の生活に必要な費用が仮に1ヶ月30万円とすると1年360万円。65歳以降は年金が月額24万円程度支払われる(勤続40年で月平均手取額40万円程度の会社員と専業主婦の夫婦の場合/厚生労働省の試算)として、1ヶ月あたり6万円、1年で72万円の不足を補わなければなりません。これを元に、仮に定年後20年分の備えを考える場合、(360万円×5年)+(72万円×15年)=2880万円が必要という計算に。ここから退職金を差し引いた額が、定年までに…つまり50代に必要な貯蓄額です。もっとも、実際の年金額は人によって大きく異なり、それに伴って上記の計算も大きく違ってくるので要注意。家のローンが残っている場合や、借家の場合も、定年後に必要な費用はさらにかさみます。
 50代の貯蓄でそんなにまかなえないと、気を重くする人も多いと思いますが、まだ手はあります。定年後のシニア計画などを参考に、今のうちにさまざまなマネープランを考えてみてはいかがでしょうか。

 スポンサードリンク