訪問看護の料金と医療保険

訪問看護の内容と料金

■訪問看護の内容
　訪問看護は、病気やケガなどで自宅療養している人で、かかりつけ医に訪問看護が必要と認定された人が受けられる在宅療養システムです。訪問看護の具体的な内容は、訪問看護スタッフが患者の自宅に訪問し、病状の観察、体位の交換や床ずれの予防、入浴や洗髪、リハビリ、カテーテルなどの管理、家族への介護指導などを行うというものです。
■訪問看護の料金
　訪問看護の料金は、厚生大臣が定める基準によって定められ、介護保険と医療保険のどちらを適用するか、訪問看護の時間、加算項目などによって、料金が異なります。一般的に利用されることの多い介護保険（自己負担割合1割）を適用した場合の訪問看護の基本料金は、30分未満425円、30分〜60分未満830円、60分〜90分未満1198円。医療保険を適用した場合の訪問看護の料金は、自己負担割合（1割〜3割）によって異なりますが、自己負担割合1割の場合の目安は1回（30分〜90分）560円〜850円程度です。

訪問看護の料金に介護保険や医療保険を適用する

■訪問看護に介護保険を適用する
　訪問看護の費用は、基本的に介護保険が適用されますが、ガン末期や特定の理由がある場合は医療保険が優先されます。また、一定の条件を満たした場合も、医療保険を訪問看護に適用することができます。訪問看護の料金に対して、介護保険と医療保険を併用することは原則的にできません。
■訪問看護に医療保険を適用する
　訪問看護に医療保険を適用するには、「要介護認定を受けていない」「介護保険からのサービス利用をしない」「医療保険の訪問看護の場合は週3回まで（１回30分〜90分）」などの条件があります。