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親の借金の悩みと解決策

 親の借金に悩む人が増えています。自分の借金ではないのに、借金した本人の子どもという理由でトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。これらの問題を解決するには、それぞれの事情に合わせた対策を早めにとることが大切です。

 ここでは、「親の借金の返済を迫られる」「勝手に保証人にされた」「親の借金を債務整理するメリットとデメリット」「親の借金を相続放棄したい」「借金している親が行方不明」など、主な悩みについて解決策をご紹介。対策によって生じるメリットはもちろん、デメリットについても確かめて、納得のいく最善の策を選びましょう。

親の借金の返済を迫られる場合

 借金の返済義務は、借金した本人と保証人・連帯保証人・連帯債務者だけで、それらの契約をしていなければ、子どもが親の借金を返済する義務は一切ありません。相手には、自分が親の保証人・連帯保証人・連帯債務者のいずれでもなく、返済義務がないことをはっきり伝えましょう。

 それでもしつこく借金の返済を迫る場合、恐喝罪になることもあります。弁護士などの専門家に相談し、警告をすることも考えてください。

ヤミ金や親などに勝手に保証人にされた場合

 また、もし自分の知らないうちに保証人になっていたという場合も絶対に払わず、すぐ弁護士に相談しましょう。自分の知らない保証人契約は本来無効ですが、一度でも払ってしまうとその契約を認めたことになり、借金返済などの保証責務が生じてしまうからです。

親の借金を債務整理するメリット

 親の借金が多額で、借金で苦しむ親を助けたいと考えたり、子どもにまで迷惑がかかるようになったりしたときは、債務整理をおすすめします。債務整理のメリットは、借金を法的に整理することにより返済額を減らす、または借金をなくすことができることです。

 債務整理には、「特定調停」「任意整理」「個人再生」「自己破産」があります。弁護士費用をかけずに借金を減額できるのが「特定調停」、弁護士が借主と交渉して借金を減額するのが「任意整理」、借金を原則5分の1まで減額できるのが「個人再生」、借金帳消しとなるのが「自己破産」です。

 消費者金融などで5年以上返済している場合、利息の過払い金を返してもらえる可能性があることも債務整理のメリットです。その場合もとりあえずは弁護士に相談しましょう。弁護士なら「持ち家を手放さずに債務整理したい」など、それぞれの事情や希望に合わせて最適の債務整理をすすめてくれます。

親の借金を債務整理するデメリット

 ここで気になるのは、親が債務整理をした場合の子どもへの影響でしょう。債務整理したときのデメリットは、ブラックリストに載り、その後5〜7年は新たに借金やローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることができなくなることです。

 しかし、それは債務整理した本人の話。親の借金が子どもに関係ないように、親のブラックも子どもには影響しません。子どもはこれまで通り、住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることができますし、職場に親の債務整理の情報が伝わったり、就職が不利になったりすることもありません。その点では安心して、親の債務整理を手伝ってあげましょう。

親の借金を子どもが相続放棄したい場合

 親が借金を残して亡くなった場合、財産相続をすると、財産とともに借金の返済義務も生じます。しかし財産を相続しないという「相続放棄」をすると、借金の返済義務もなくなります。相続は親が亡くなったことを知ったときから開始。相続放棄は、その相続開始日から3ヶ月以内の手続きが必要です。相続放棄を考えている場合、期限を過ぎないように注意しましょう。

 ここで一つ注意しなければならないのは、親の相続放棄をする場合、ほかの相続者となる人にも自分が相続放棄することを伝えておかなければ、迷惑をかけるということです。  親の相続を子どもが放棄すると、代わりにほかの身内が相続者となり、その財産と借金を相続することになります。借金した本人の子どもが財産放棄したことを知らずに、期限切れで財産放棄ができなくなると、その相続人が借金を背負うことになるのです。

借金している親が行方不明の場合

 また、親の生前に相続放棄を望む人もいますが、基本的にそれはできません。たとえば親が借金したまま失踪するなどして行方不明となり、生きてるかどうかも分からない場合も相続放棄はできません。ただし、失踪してから7年で死亡宣告ができるので、それを待って相続放棄することはできます。

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